研修や仕組みづくりの前に信頼関係を!

会社の大小関わらず、人が育つ仕組みを整えるというと、評価制度や、研修生を整えると思われるかもしれません。社員が望まない教育に多くの費用を費やしている会社も沢山のあるかもしれませが、貴重な資本を無駄に投じてはなりません。

ビジネス・サクセスストーリーでは、教育の仕組みづくりの前に、大切なことは別にあると考えます。それは、会社と社員、上司と部下の信頼関係です。

本来、同じ目標に向けて頑張るのが組織の姿です。その同じ目標に向かって努力をしている上司と部下は、強固な関係性を築くものでありながら、なぜ、関係性を損なってしまうのか。

本日お伝えしたいのは、コミュニケーションによる上司と部下の関係性の瓦解についてお伝えします。

上司は、部下のためと思い、もっと頑張れると叱咤激励を行います。しかし日本人は、主張を否定されることを、人格否定としてとらえる傾向があるようです。人格否定をされた感じる当人は、どのようにダメージを負っていくのでしょうか?

かなり脳科学が発達している現在、脳の仕組みも明らかになっています。

脳の仕組み 脳の機能・新皮質(人の脳)・・・人間としての機能・考える・覚えるという機能

・旧皮質(猫の脳)・・・感情機能・喜び・悲しみ・怒りをつかさどる機能。犬・猫にも備わっています

・脳幹(ヘビの脳)・・・生命維持機能・呼吸・排泄・睡眠をつかさどる機能。ヘビやトカゲにもある

※猫も犬も、感情機能がしっかりとあるのは、ちょっと驚きでした!

この仕組み見ていきますと、最もダメージを与えていけないのは、生命維持にかかわる脳幹へのダメージです。脳幹へのダメージは、人に防御本能を働かせます。

脳の機能_ダメージ

話はちょっとそれますが、脳幹への最大のダメージはいじめ、無視です。様々な方が以下のような言葉を残しています。

A・S・ニイルの言葉
「愛の反対は憎しみではない。愛の反対は無関心である」

Mother Teresa の言葉
『愛の反対は憎しみではない 無関心だ』 無関心であること、苦しむ者に関わりを持たずに傍観者であることが、愛の対極にあるという。

エリ・ヴィーゼル[エリエ・ヴィーセル] (米国のユダヤ人作家、ルーマニア出身、ノーベル平和賞受賞者、1928~)
(全文) 今日我われは知っている。 愛の反対は憎しみではない。 無関心である。 信頼の反対は傲慢ではない。 無関心である。 文化の反対は無知ではない。 無関心である。 芸術の反対は醜さではない。 無関心である。 平和の反対は、平和と戦争に対する無関心である。 無関心が悪なのである。 無関心は精神の牢獄であり、我われの魂の辱めなのだ

職場では、上記のような行動がないことを願うばかりです。

 

話をもとに戻しますが、職場での脳幹にダメージを与えるような言動はどのような言動が考えられますでしょうか?

それは、どんなに組織の目標を達成させようといえども、人の資質にかかわる言動はあってはなりません。

・お前は能力がない

・そもそも資質がない

・この仕事向いていないんじゃない

このような言葉を部下や後輩に発しておいて、「当人の事を思って指導した」とは言えないのです。

また、以前、高校野球の指導に、家族のことを持ち出し熱血指導をしたという記事や、ワールドカップのブラッシュトークで兄弟について触れたという内容がありましたが、そのような刺激でポジティブに活動できるはずがなく、避けるべき指導方法です。

成功する人材は、脳幹が強い、そもそも生きるパワーが強い人材もいますが、そうでない人材がいるのを忘れてはなりません。

ぜひ、上司の方は、今発している言動が、脳幹にダメージを与えているような内容であるかどうか、一つの判断基準にしてください。

大げさではなく、教育の仕組みを整えるまえに、会社と社員、上司と部下との関係性を大切にして、効果的な教育機会を提供していきましょう!

 


 

kawaku_blog川九健一郎

株式会社ビジネス・サクセスストーリー代表取締役。

組織開発・人材育成・VMDコンサルティングのすべてのディレクションを担当。

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